2025-06-10

大阪旅行に土曜日から行っていて今朝帰ってきた。飲み会が先週の水曜日から連日会ったのと金曜日が一日研修のあとやはり飲み会でそれらが連続して記憶されているからちょっとした旅行と感じている。

水曜日から金曜日は酒の飲み方が良くなくて週末に話を聞いたり振り返ったりして反省していた。人に迷惑かけるのが良くないし、自分の幸せにもつながらないのでただ愚か。その線引きをあらかじめした上で自制できないのが良くないと思う。周囲に甘やかしてもらっているだけなのでそろそろ改善しよう。


大阪旅行は二泊三日の予定で、万博に行き、中日に山崎にいくことと、泊まる宿だけを決めていた。

最終的には僕は二泊では帰れず泊まる宿は寝る直前にみんなで変更したので半分くらいは行き当たりばったり。あと僕は初日に遅刻した。

全部ここに書くのはめんどいので思い出したトピックを箇条書きでメモ

金曜日に社内での研修と懇親会があり、普段は一緒じゃない人たちと一緒に飲めたのが嬉しくて調子に乗って飲みすぎた結果、終電を逃し右往左往しながら始発で家に帰った。この右往左往したタイミングで先輩の家にスマホと家の鍵以外の全ての荷物を置いてきた。

そこから「ちょっと」睡眠したところ、予定していた新幹線が出発する時刻に目を覚ました。まあしょうがないと思ってリュックに多少の着替えと充電器だけ入れて家を出たのだった。

なんやかんやあって新幹線に乗り(幸い自由席で座れた)、新大阪に着いたのが12時頃。前日の夜から何も食べていなかったので大阪っぽいものでも食べようと駅弁屋さんで「たこ結び」を買って食べた。タコでも入っているのかなと前日の酔いが残った頭で買ったのだけど、当然のようにたこ焼きが入ったおにぎりで、それが5個も入った弁当だったので一発で満腹になってしまった。おかげでアルコールの消化とその日の体力につながったのだけど。

万博会場についてゲートを潜るとなんと僕は移動が早かったようで、予定していた新幹線でちゃんと移動していたみんなと一緒のタイミングで入場できていた。合流してでっかい木造建築とか見つつ歩いていると、なんとみんなはご飯を食べていなかったのでベトナム料理を食べることに。お腹がいっぱいだったので僕はかき氷を食べた。練乳があらゆるところについていて手がベタベタになったことを覚えている。他のみんなはバゲットみたいなやつとか、味のしない麺みたいなやつを食べていた。パクチーが苦手な先輩は日本風で嬉しいと行っていて、先月ベトナムに行っていた後輩は、これはベトナムではないと話していた。そしてそのかき氷を待っている間に大学の部活の先輩とたまたま会った。向こうはたまたまご家族と来ていたらしい。世界は狭い。

なんやかんや散歩をしていたら、予約していたTech World(台湾)のパビリオンの時間になったので突撃して一瞬で入場した。瞬きをする間に社会と政治に関心のある先輩(今どき新聞を毎朝3部読んでいるらしい、同世代)Tech Worldは日本が国として認めていない台湾が万博に参加するために数年前に作られた(ように見える)企業であることを教えてもらう。形式を大事にしつつ、まあいいじゃんというところではしたたかに進めるスタイルが好き。

入場したタイミングで心拍計を渡された。場内ではそれをつけて僕の心拍をトラックするとのことだった。どの展示で心拍上がったかをみて、最後にフィードバックしてくれる。たいしたフィードバックは来ないのだろうとは思いつつ、ちょっと嬉しい。心拍計を腕につけるときに先輩に腕細いことがバレた。腕の太さってどうしたら変わるんでしょうね?この部位につく筋肉は存在するだろうか。あそこには腱しかなさそう。

最初はでかい杉(だったかの木)にもしたデカ円柱型スクリーンとそれを取り囲むタブレットによる、自然豊かな島(台湾のことぽい)の生態系の豊かさを演出していた。教育テレビに出てきそうなアニメといった雰囲気で、内容は好きだった。火の鳥をアニメ化したらああいう感じになりそう(多分すでにされているけど見たことない、偏見。あと火の鳥はほとんど読んだことない)。

次に山とかの自然環境の美しさを語る演出が会った。4Kプロジェクタとか謳っていたのだが、メガネを先輩の家に置いてきた僕にとってはなんとなく綺麗な気がするくらいなものである。それでも僕は綺麗な自然とかが好きだし、タイポグラフィの演出がよかった。文字が流れるし、その文字で構成される格言というか詩というかみたいなやつの内容が台湾の主張として好きだったという印象を持っている。さらに、霧の中の山を進んでいく、みたいな場面が映し出されるタイミングで実際にミストが流れて自分が霧の中に突入したかのような演出がされて高揚した。このエリアがTeck Worldで一番好きだった。

次は胡蝶蘭の展示。胡蝶蘭が台湾の名産であることを初めて知った(なんならあの花が胡蝶蘭であることを初めて認識した)し、それへの印刷技術はすごかった。

最後にシリコンに関する映像展示があったのだけど、それはまあ疲れちゃったのかなという感じ。映像が流れる前はディスプレイがディスプレイの顔をしていなくて、光るタイルみたいになっていた。それをタップすると剥がれ落ちて裏から光が漏れ出し未来の世界が開かれて映像が始まる、みたいな演出で会った。その演出は好きだった。そういう自分を世界観に引き込むような演出が好きなのだろうか。世界観が溶け合うのが好き?

それが終わると心拍計の計測データをもとに台湾のおすすめ観光スポットを紹介してくれるのでした。やはり真ん中の山とかの演出が一番テンション上がっていたみたい。

展示エリアを抜けると売店があって、よくわからん銭湯に売っていそうなジョウロがあったりしたけどスルーして、みんなでかき氷とお茶を注文して外に出た。

せっかくなのでかき氷をでかい木造建築(リングとか呼ばれている?)の上で食べたのだけど、落ちついて座れる場所がなかなかなくてかき氷がそれなりに溶けてしまった。芝生が広がっている傾斜地に座って一服したのだけど地面は湿っていてお尻濡れたと騒ぎつつかき氷食べたのを覚えている。先輩が持ってきてくれたレジャーシートに座って難を逃れる。

この後色々巡って万博会場を20時頃に後にするのだった。

宿への入り方が見つからないとか、串カツ屋さんがぼったくられそうで怖かったけどちゃんと上手いとか、結局宿に入れたけど色々あって泊まれるもんじゃないとかがあり、カプセルホテルで就寝。

日曜日はカプセルホテルで目覚めた。約束していた時刻に目を覚まして山崎ウイスキー工場に向かう。身分証明書もやはり先輩の家に置いてきているので年齢確認されないように大人っぽい振る舞いを心がける。それが功を奏したのか、無事に見学ツアーの受付をしてもらえる。毎度思うけど、サントリーの工場見学はホスピタリティが高い。見学ツアーの前に案内してくれる係の方が集合ロビーを回って雑談してくれる。いい方だった。

ツアーでは山崎ウイスキー工場の製造工程のそれぞれのエリアを見学する。オーバーホールの時期とのことで、稼働はしていなかったがその分じっくりとエリアを見学できた。麦を煮込む桶や醸造桶、スチルポットをよく観察できた。とはいえ単一のウイスキー工場で説明を受けてもウイスキーの味の違いがどのように生まれるかはわからないので、毎回詳しい人にアテンドしてもらって差分を説明してもらうとかすると良いのだろう。あるいは自分で真面目に勉強するか。

樽で熟成させる貯蔵庫にも入れていただいた。入った瞬間から香りとアルコールの気が強くて、ダメな人は本当にダメだろうと感じたし、自分も長くは持たなさそうと思った。あのサイズの樽で熟成させるの、工業として非効率ではないだろうか。工業ではなく職人技なのだろう。

その後、原酒と山崎の試飲、ハイボールを作る体験に参加してツアーはお開きとなった。どれも美味しかったが原種に比べてやはりブレンドされた山崎が美味しくて結局はブレンドか、と思い知る。

買い物をした後にサントリーのウイスキーを試飲できるエリアで飲み比べをする。12年とか18年とかをいただいたけど、僕はノンエージが好きなようだった。爽やかな感じがしてうまい。ニューポッド(熟成してない、蒸留直後のウイスキー)は独特のアルコールというか植物ぽいような風味がしたけど、まあ美味しかった。やはりウイスキーの方が好きだけど。この段階でみんなそれなりに酔っていた。

工場近くの蕎麦屋さんに入った。蕎麦は売り切れていた(なんてこった)ので天丼をいただく。色々あってお腹パンパンになって大阪駅に戻る。電車でみんな爆睡。

まだ酔っていたしやることも決めてなかったのでカプセルホテルでまったりした。酔いが覚めてから大阪の街を散歩して天馬に向かった。後輩がアホみたいに泥酔したので寝かしつけて三人でしっぽり飲む。ここで僕が過去に失っていた飲み会の記憶を教えてもらって反省する。

僕は万博に行きたかったのでみんなと別れて一人で行動した。荷物が邪魔だったので梅田駅の郵便局で手取り足取り教えてもらいながら、ほとんど全ての荷物を自宅に郵送に出す。

どうせ暇になるだろうと踏んで紀伊国屋書店でガイドブック、小説、14歳からの社会学を買って万博会場に向かう。会場に入ったら売店を全て回ったが目当てのグッズは売っていなかった。そろそろ万博の売店がどういうものなのかを理解し始める。とはいえミャクミャクパペットに出会って買えたので満足。可愛い。イタリア風なおじさんに「それどこで買ったんだ?」的なことを聞かれた(ような気がしている)ので場所を教えてあげた。やっぱり可愛いよね。

売店巡ってもしょうがないのでぶらぶらしつつ、一人ででかアメリカンドッグを食べる。向かいの大阪風の婦人に品評されるアメリカンドッグを一人で食べる僕。

どこか名前を忘れた国の列に並んでいる時に雨が強くなってきた。びちょびちょになっている時にその列がレストランの列であることを知る。であれば用はないので抜けて雨具を買いに再度ショップへ。アゼルバイジャンのパビリオンに行く。外は綺麗だが中はYoutubeで十分な内容だった。がっくし。

ここまででへとへとになってしまったので甘いものを食べて本命のイタリアパビリオンに行こうと決意。いのちの輝きふうチュロスを食べる。生チュロスとか言って良さそうなもので、外の揚げられている部分はもちろんカリカリしているのだけど、中の生地はもっちりというかなんというかな感じがして美味かった。青いやつと赤いやつがあり、赤ではつまらんと思い青を頼んだのだけどまぶされる砂糖が青いだけだった。めちゃくちゃ美味しいから良い選択をしたと思うことにする。

イタリアパビリオンの行列に並ぶ。ここで梅田で買った小説が活躍してちょうど一冊読み切った頃に入場した。おいしいご飯が食べられますように、みたいなタイトルの小説で芥川賞を取ったとのことだった。おいしいご飯を食べるために労力をかけることに忌避感を持つ男性と、その男性が付き合っている丁寧な暮らしをする女性を嫌っている女性が主人公。舞台は一つの職場で三人は同じ職場で働く。男性は付き合っている女性のことが性癖にはマッチしているのだけど、それ以外の点では軽蔑している。などなど。

本の内容はこれくらいにしてイタリアパビリオンに話を戻す。入場してから謎に工芸品とそれを作る職人さんがいるエリアがある。そこはスルーしてほしいと叫ぶ係員さんがいるのが面白い。あれだけ待ったのだからみんなスルーするわけあるかい、と思いつつさらっと流して次へ向かう。次へ向かうと幕の前で待たされて、時間が来るとバルクでシアターに入る。係員さんはロットを乱したくなかったんだね。そう言ってくれればみんな幸せだったろう。

シアターでは内容は忘れたがイタリアのすごいポイントを雰囲気で紹介する映像が流れる。あはー、としか思わなかったがなんとなく引き込まれる映像であった。凝ったスライドショーみたいな。

凝ったスライドショーは往々にして場面転換が凝っている。例えば画面が割れるような演出がある。イタリアパビリオンでは実際に画面が割れて、画面の奥から次の展示室が現れる。次の展示室は部屋というよりは空間で、上下左右を見渡してもそこにはイタリアの博物があるような場であった。正面には地球を抱えたなんとか像があって迫力があるし、上には飛行機が飛んでいて床には波打つような演出が、左右にはなんかよくわからないが綺麗な構造が広がっていた。これがイタリアである。

それらしい像を二体見て、宗教画とか現代アート、ミケランジェロの絵を見た。工業製品の展示もそれなり。

階段を登らされて出た先は屋上庭園だった。周囲のパビリオンや輪っかの木造建築がライトアップされた様子を背景にしつつ、庭にふさわしい樹木が巡らされていて世界観がまたガラッと変わった。外の世界に帰ってきはしたのだけどそこは庭だった。

庭を散策してふわふわした気持ちで歩いているとついには階段を降りる時がくる。よくわからない赤い布の下を3枚潜ったとき、地上に戻り徐々に元の万博会場に帰ったのだった。

出たところで溶けた石像を見てからピザっぽいパンを食べて帰りの新幹線を調べると終電は無くなっていた。気合いでサンライズで帰ることにする。