2024年4月での振り返り
4月が終わるので(?)最近のことを振り返る。
1月に配属されて、2月開発にプロジェクトが始まってからずっとLOLIPOP! for gamersを作り続けている。今まで本で読んだようないろんな苦しみを体感できて楽しい。プログラミングに関することや、設計とか技術選定、開発体制や組織、チームとか締切とか工数みたいな大変さを一通り味わったと思う。
自分がうまくできなかった・できた経験や周りの人が自分より上手くやったりあるいは自分が彼らにアドバイスする経験を積めた。修行を積んでいる感じがする。
修行が必要なのはそれはそうと思うのだが、戦略的に仕事したいなとも思う。たとえば1ヶ月後は今の倍のスピードで開発できるようにしたいがどうすれば良いだろう、とか考えて立案して実行するとか。
学生の頃に感じていたプログラミングの課題が感覚としてわからない気持ちはだいぶ薄くなってきた。そろそろ腰を据えて課題を整理して解決を図る余裕が欲しくなってくる(自分で作るぞ)。
Webアプリケーションを作っている。知らない人が変更をするであろうプログラムを作ることが仕事。実行環境は不安定で、このプログラムは複数のプロセスで同時に走るし、どのタイミングでプロセスが落ちるかわからない。
DBとかの外部サービスは自分たちが実装しているプログラムよりも余程信頼できるもので、一貫性とかを担保しようと思うと外部サービスに頼ることになる。もちろん我々が実装するサービスを雑に作っている訳ではないが、外部サービスを選ぶときには厳しめな基準を持っているので信頼性が違うのは当然に思う。 Webアプリケーションはたくさんの人が作っているので、そのための外部サービスが成熟しているのは当然なのかな。一方で、プログラミング言語を設計するときに使えるツールってそんなになくて、自分で実装するものが理解できて使うの楽なイメージがある(僕はにわかなので見当違いなことを言ってると思った方が良いかもだが)。
そう思うと、Webアプリケーションを作る仕事はインターネットから情報を探し出して信頼できるツールにうまく責任をなすりつつ、本当にやりたいことを見失わないようにハンドリングすることなのかと思う。そのためにモデリングとか設計とかするのかな。インターネットから欲しい情報を探し出したりそれらを組み合わせて実装するのもまあ大変。
この解釈はなんだか悲しいな。プログラムを作ることが目的になっている視点な気がする。これを悲しいと思ったのは、ぼくが思う正しい仕事が事業で利益を上げることではなく、誰も知らなかったこと・できなかったことを明らかにして誰でもできるようにすることだと捉えているからだろう。やるのが大変で、それをやったのであれば誰もできなかったことをできたのは間違い無いのだろうが、後から来る人がそれをやりたいと思うかや、やりたいと思ったとして自分の影響で簡単にできるようになったかは別の問題。事業でやる分には競合が同じ苦労を味わったりするような状況で放置することも多いはず(この辺はペパボはいい感じだと思う)。
数年前よりも良いものを早く作れるようになることがWebのエンジニアリングでは求められていて、そのためには知見を集めつつそれでも叶わない課題を見つけてそれを解決する手法を提案・実装・共有することが必要なのだろう。その中でそれまでの仮説を否定するものがあると、パラダイムシフトが起きて自分も含めてみんなで楽しくなれるのだろう。仮説を否定するためには流れに乗るのではなくて既存の目的や仮説を理解した上で、自分が先端の課題に向き合って試行錯誤して課題解決することが必要なはず。そうやって狙ってやった提案がハマると気持ち良いだろうから、それをふんわりとしたエンジニアリングの目標にするのは一つの手だと思う。