タスク分解と見積もり
見積もりとかについて真面目に考えてみる。
仕事をするときに、頑張ります!と意気込んで、目標を分解しひとつひとつこなしていくことはある程度できるし、途中で分解したタスクが違った方を向いていることに気がついて、自分がやることを軌道修正することもできる。
全部ではないけれど、ある程度のことは十分に時間があれば達成できるんじゃないかと思う。特に目標を具体的に描けていればできることは多い(できないことをなかなか目標として想像できないとか、そもそもできないことがある、みたいな話はそれはそうだけど一旦置いておく)。
仕事とかチームで動くときとかでは、歩みを揃えられることが大事なわけで、自分の好みで十分な時間を消費して良いわけではない。仕事では、目標に、達成する事項だけでなく期限がついてくる。目標を達成できそうかを判断するには、期限と見積もりを照らし合わせれば良い。
目標は期限と達成する事項のペアだと思うことにして、達成する事項のことはタスクと呼ぶことにしよう。つまり、目標はタスクと期限のペア。今まではタスクを分解して一個ずつクリアしていけば良かったが、仕事では目標を分割して、タスクをクリアする中で期限も一緒に守らないといけない。次元が増えるのだから難しくなるのは当たり前だ。
タスクの分解は、タスクをよく観察して論理的に推論すれば割と上手くいく。それに対して期限を含めてうまく目標を細分化するには、つまり見積もりをするには、自分の能力や環境要因、タスクの達成の確実性などを含めて考慮しないと考え切ることはできない。
見積もりは曖昧さを伴ったものになるはず。そこが難しいのかな。また、タスクを分解して軌道修正をするとタスクはそれで洗練される一方で、期限の方は純粋に遅れが生じるのも難しい。時間は巻き戻らないのだ。
見積もりを安定させるには、このように生じる遅れの量を最小化すれば良い。そのためには目標の分解を小さくして、細かい粒度で軌道修正すれば安定するはず。あまり細かく分解しないでガッと取り組みうまくいけば最速だし、細かく分解して検討を繰り返して良さそう良さそうと確認をたくさんするのは時間がかかる。それでも確認することを込みで見積もることはできるので、安定性の面ではやはり有利に働くだろう。この辺りは最急降下法とかで、一回のイテレーションでどのくらい進むのが良いか、みたいな話と似ている。
なんにせよ、今の僕は安定した見積もりをできていないので学習の意味を込めて、細かすぎるくらいのタスクの分解をするのが良いのだろうなと思った。
自分の性格と合うだろうか。
先ほどの段落で、一発でガッと仕事して上手くいけばそれが最速、みたいなことを言った。これが実際にありうるのは個人で仕事をしているときであって、チームで仕事をするときには普通以心伝心というわけにはいかず、解釈違いやすり合わせ、議論に会話が必要だろうし、それができるのがチームの強みのはず。
これをこまめに行うことは、多くのチームにとって課題だろうし、僕がチームに参加するときに度々足りていないなと思うところでもある。
タスクの分解を細かくすることでコミュニケーションの機会を増やせるだろうから、チームでの仕事には細かいタスク分解がプラスに働きやすそう。